カバーピクチャー / Carbon Energy / Volume 7, Number 12, December 2025

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cey2.70173

Abstract

エネルギーデバイスに用いられるアイオノマー結合カーボン膜は、氷点下環境での動作時に霜の形成による自己破壊が生じるという課題を抱えている。論文番号 e70098 において、Pyo らは、ナノポア内に閉じ込められた水よりも、アイオノマーバインダー相中で凍結する水の方が、このような機械的劣化に対してより支配的な役割を果たしていることを明らかにした。著者らは、凍結可能な水ドメインを制御するために、アイオノマーのナノ構造を改変する効果的な熱的再構成戦略を提案している。このプロセスにより、霜誘起破壊を効果的に防止することに成功し、再構成された電極は初期伸びの 90％ 以上を維持し、低温環境下においても高い耐久性を示した。